江戸川区立行船公園の金魚祭り(金魚まつり)の内容、金魚の飼い方など
第35回

黒い金魚

黒い金魚 人気ランキング : 557533位
定価 : ¥ 550
販売元 : 早川書房
発売日 : 1980-02
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金魚マニアの守銭奴 VS 金目当ての女

ペリー・メイスン・シリーズの1945年の第26作。
金魚マニアの資産家フォークナーの依頼に、メイスンは興味が持てなかった。彼の興味を引いたのはむしろサリイ・マディスン、重病の恋人の療養費を稼ぐため、金魚の病気の特効薬をフォークナーに法外な高値で売りつけようとする”金目当ての女”である。彼女の力になろうとする親切心が仇となり、メイスンは抜き差しならぬ窮地に追い込まれてしまう。
いつもながらのキビキビした文体とストーリー展開が楽しめたが、メイスン物としてはあまり出来が良くないと思った。特に、手がかりが全くない中、メイスンがいかにして真相を探り出すか…という点での面白味に欠けるのだ。「色っぽい幽霊」のような、埋もれた証拠を反対尋問で執拗に掘り起こしていくコクはない。どちらかと言うとワンチャンスをものにしての形勢逆転だが、いつものような劇的さ、鮮やかさがない。メイスンが大ピンチをどう切り抜けるのか期待していただけに、余計残念。

ペリイ・メイスンシリーズ26作目。

つまらない民事事件に思えた黒い金魚に関する依頼から、金目当ての美女がからみ、殺人の事後従犯にまでさせられそうになっていしまう。こんな危険な状況をどうやってきり抜けるのか、はらはらしながら一気に最後まで読んでしまいました。
とにかくペリイ・メイスンのシリーズは、弁護士のメイスンが警察や検察と対立ながらわずかな手がかりから真相を追求していく過程が気が抜けなくておもしろいです。

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